ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOと、ビジネス総合専門学校「東京ビジネス・アカデミー」がタッグを組み、産学連携による新プロジェクト「次世代アップサイクルビジネス提案プロジェクト」が始動しました。
テーマは、販売基準に満たない古着に新たな価値を与える“アップサイクル”の可能性探求。学生たちが持つ柔軟な発想力で、サステナブルなファッションの未来を切り拓きます。
背景と目的
ZOZOでは、ユーザーからの洋服下取りサービス「買い替え割」を通じて集めた古着を「ZOZOUSED」で再販売しています。しかし中には、品質基準に満たず販売できないアイテムも存在します。これらの古着を、ワークショップやリメイク企画などに活用してきましたが、今回は学生の力で新たなビジネスモデルを創出する試みです。
東京ビジネス・アカデミー ビジネスデザイン学科では、企業や自治体と連携した課題解決型授業を展開。
今回も1・2年生混合チームが実在する企業課題に挑戦し、コミュニケーション力・企画力・提案力を実践的に磨きます。
中間発表で見えた多様なアイデア
6月中旬に行われた中間発表では、8チームが2か月間の検討成果を披露。
市場調査や予算計画まで盛り込んだ実現性の高い案が並びました。提案例には、
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古着を使った初心者向け裁縫ワークショップ
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小中学校と連携したリユース学習モデル
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服飾学生向けのアートコンテスト
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地域団体との協働による文化イベント
など、多彩なアップサイクル案が挙がりました。
ZOZO担当者は「柔軟な発想が多く、実現可能な案もあった。最終発表に期待している」と評価。学生にとっても、企業視点のフィードバックを受けられる貴重な学びの場となっています。
最終発表と今後の展望
今後は中間発表での指摘を踏まえ、「事業化の可能性」「広報戦略」「費用対効果」などをさらにブラッシュアップ。9月中旬の最終発表に向けて、より完成度の高いビジネスモデルに仕上げていきます。
本プロジェクトは、古着の新たな価値創造と、次世代のビジネス人材育成の両面で意義のある取り組み。学生たちの挑戦が、サステナブルファッションの未来にどのような一歩を刻むのか注目されます。
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